macOSをアップグレード中に、Macの画面に点滅した「?」マークのフォルダが表示され、画面が進まなくなってしまいました。
しばらく使っていなかったMacBook Air early2015のOSを「 macOS Mojave」から「macOS Monterey」にアップグレード中に起動しなくなりました。結果的に原因はSSDの故障でした。
この記事ではMacBook Airが起動しなくなって試したこと、SSDの故障と行き着くまでの過程をご紹介します。
Macが突然起動しなくなった
起動しなくなったMacは、MacBook Air early2015 11インチです。MacOSは「 macOS Mojave10.14.5」です。
約1年ぶりに起動して、MacOSを「macOS Monterey」へアップグレードしている最中の再起動した時に突然画面に点滅した?マークのフォルダが表示され、そこから先に進まなくなってしまいました。
以前、iMac Mid2010でも起動しなくなった事があり、その時は内蔵HDDの故障でした。
Macの画面に?マークのフォルダが表示されるのは、コンピュータ内の起動ディスクが見つからないか、正常なシステムが入っていないなどの異常が発生しているという事です。僕は以前、Macが起動しなくなった経験からSSDの故障を疑いましたが、ロジックボードかもしれません。
再起動、PRAMリセット、セーフモードを試す
まずはMacが起動しない時に行うと問題が解消するかもしれないことを試してみましたがどれも反応がありません。
再起動
電源ボタンを10秒以上長押しをして電源が切れたら再度電源ボタンを押します。
PRAMリセット
Macの電源が切れた状態から電源ボタンを押した直後に「command (⌘) + option(alt)+P+R」を長押しして2回目の起動音が鳴ったら指を離します。
セーフモード
Macの電源が切れた状態から電源ボタンを押した直後に「shift」を長押しして、アップルマークが表示されたら指を離します。
リカバリーモード(macOS 復旧)を起動
リカバリーモードを起動します。
Macの電源が切れた状態から電源ボタンを押した直後に「command (⌘) + R」を長押ししてアップルマークや地球儀が表示されたら指を離します。次に接続するWi-Fiを選び、パスワードを入力します。
OS Xユーティリティが表示されました。
これでOSが起動できなくても復旧することができます。
まずはディスクユーティリティを見てみます。
「OS X Base System」しか表示されていません。通常はここに内蔵SSDが表示されるはずですが、内蔵SSDは認識していないみたいです。
OS Xユーティリティに戻り、「OS Xを再インストール」をしてみます。
OSは、このMacBook Air early2015 11インチを購入当時の「OS X El Capitan」になっていました。
「続ける」をクリックして、
ソフトウェアの使用許諾契約の条項に同意して、
OS Xをインストールするディスクを選択のところで、選択するはずの内蔵SSDがありません。
macOSのインストール用USBを試してみる
「macOSのインストール用USB」を使い、macOSをインストールできるか試してみました。
macOSのインストール用USBを作るには正常な別のMacが必要です。
使用したUSBドライブは自宅に余っていたSAMSUNG SSD 120GBです。
macOSのインストール用USBに使用できるのは、SSD、HDD、USBメモリ、SDカードなどの記録メディアがあり、容量はダウンロードするOSにもよりますが、16GB〜32GB程度必要です。
macOSのインストール用USBの作り方はこちらの記事をご覧ください。
別のMacで作成したインストール用USBを接続して起動してみます。
電源ボタンを押した直後に「option」を長押しして、写真のようなインストーラが表示されたらoptionを離し、接続するWi-Fiを選択してパスワードを入力します。
macOSユーティリティが起動しますので、「MacOSインストール」をクリックします。
MacOSのインストーラが表示されますので、「続ける」をクリックします。
ソフトウェアの使用許諾契約の条項に同意して、
「macOSをインストールするディスクを選択してください。」と表示されますが、またもや選択するディスクがありません。
外付けの記録メディアにmacOSをインストールして起動
いろいろ試しましたが内蔵SSDが認識されません。SSDがダメなのか、ロジックボードがダメなのか分かりません。もし、ロジックボードがダメなら、外付けの記録メディアにインストールしたmacOSを使っても起動しないことになります。
試しに外付けのSSDにmacOSをインストールしてみました。
外付けSSDの容量は、インストールするmacOSにもよりますが、少なくとも20GBは必要で、容量が多ければ多いほど良いです。
使用する外付けSSDはあらかじめ「Mac OS拡張(ジャーナリング)」でフォーマットしておきます。
外付けSSDをMacに繋ぎ、電源ボタンを押した直後に「command (⌘) + R」を長押ししてアップルマークが表示されたら指を離します。
OS Xユーティリティが起動したら、「OS Xを再インストール」を選択します。
OS Xのインストール画面になるので「続ける」をクリックします。
ソフトウェアの使用許諾契約の条項に同意します。
OS Xをインストールする外付けSSDを選択して「インストール」をクリックするとインストールが始まります。
外付けSSDにmacOSがインストールされ、Macが起動しました。
Macの情報を見てみると、「OS X El Capitan」になっています。
ディスクユーティリティを見てみると、外付けSSDにmacOSがインストールされています。
さいごに
外付けSSDにインストールしたmacOSから起動することができました。
これで内蔵SSDの不具合に辿り着きました。
アップルストアに修理に出すと5万円前後はかかるみたいで、中古でMacBook Airを買ったよりも高くなってしまいます。
なので次回は内蔵SSDを購入して自分で交換してみます。