MacBook Air early 2015が突然起動しなくなり、画面に点滅した「?」マークが表示されました。
何が原因なのか、前回の記事でいろいろ試した結果、SSDの故障に行きつきました。
アップルストアに修理を依頼すると5万円前後はかかるみたいで、中古のMacBook Airを買うより高くなってしまいます。ちなみにSSDの容量は128GBです。
なので、SSDを自分で交換してみることにしましたが、せっかくなので容量をアップして、より高速なNVMeのM.2 SSDに交換することにしました。
この記事では、MacBook Air early 2015の内蔵SSDを、NVMeのM.2 SSDに自分で交換する方法をご紹介します。MacBook Air Mid 2013〜Early 2017モデルも同じ手順です。
iMac (mid 2010)のHDDをSSDに換装した記事はこちらです。
※自分でMacを分解、修理をするのは故障、不具合、ケガなどの原因にもなり、Appleの保証を受けられなくなります。試される方は自己責任でお願いします。
MacBook Airの機種によるSSDの接続方式
MacBook Airは、発売された時期によってSSDの接続方式が異なります。
年式 | 接続 |
---|---|
MacBook Air 2010〜2012 | SATA接続のみ |
MacBook Air 2013〜2017 | NVMe接続ができる |
M.2とNVMeの特徴
・M.2 SSDは、従来のmSATA SSDよりも高速転送ができますが、消費電力は多くなります。
・M.2 SSDのインターフェース(接続端子)はPCleとSATAがあり、PCleの方が高速です。
・NVMe SSDのインターフェース(接続端子)はPCleが採用されています。
・NVMe SSDは従来のSATA SSDと比べ大幅に高速化されています。
つまり転送速度はこんな感じですね。
NVMeのM.2 SSD>SATAのM.2 SSD>mSATA SSD
MacBook Air 2013〜2017のSSDの交換に必要な物
NVMeのM.2 SSDは、どれもがそのMacBook Airに対応しているとは限らないので購入には確認が必要です。
今回購入したSSDは、クチコミで評判の良いクルーシャルのNVMe M.2 SSDです。
MacBook Airの内蔵SSDのスロットは特殊なので、そのままでは取り付けることができません。NVMeのM.2 SSD+アダプタが必要になります。
NVMeのM.2 SSDは、接続の規格がPCIeになるので、MacBook Airに取り付けるには必ずアダプタが必要になります。こちらも互換性の確認が必要です。
工具は、星型ペンタローブドライバー P5とトルクスドライバーT5が必要になります。下記のセットは両方のドライバーと、あると便利なヘラ(スパジャー)が含まれます。
MacBook AirのSSDの交換方法
市販のPCIe規格のSSDにはアダプタを取り付けておきます。
それではMacBook AirのSSDを交換していきます。
まずは電源を切り、本体を裏返します。
裏蓋は10本の星形ペンタローブネジP5で留めてありますので、星形ペンタローブドライバーP5を使って外します。写真の丸の色で長さが違います。
●8本は2.5mm ●2本は8mm
黒い樹脂パーツと裏蓋の間に指を入れて裏蓋を外します。
MacBook Airの11インチと13インチでは、内部が若干異なります。ここからは、11インチと13インチを分けてご説明します。
MacBook Air 11インチの場合
裏蓋が外れました。
囲みの部分にSSDがあります。
念の為、作業中のショートを防ぐためにバッテリーのコネクタを外しておくと安心です。
スパジャーなどのヘラを使ってコネクタを持ち上げます。
作業中に、バッテリーのコネクタが接触してしまわないように、コネクタのケーブルを少し曲げておきます。
SSDを固定している1本のトルクスネジT5をトルクスドライバーT5で外します。
SSDをつかみ、ソケットから引き抜いて外します。この時に持ち上げるのはSSDをつかめる程度にして、持ち上げすぎないように気をつけます。
SSDが外れました。
新しいSSD(アダプタ付き)をSSDカードスロットに取り付けます。
最後に忘れずにバッテリーのコネクタを取り付け、裏蓋を取り付けます。
MacBook Air 13インチの場合
囲みの部分にSSDがあります。
念の為、作業中のショートを防ぐためにバッテリーのコネクタを外しておくと安心です。
フィルムの部分を持って矢印の方向に引き抜きます。
そして、作業中にバッテリーのコネクタが接触してしまわないように、コネクタのケーブルを少し曲げておきます。
SSDを固定している1本のトルクスネジT5をトルクスドライバーT5で外します。
SSDをつかみ、ソケットから引き抜いて外します。
この時に持ち上げるのはSSDをつかめる程度にして、持ち上げすぎないように気をつけます。
SSDが外れたら、新しいSSD(アダプタ付き)をSSDカードスロットに取り付けます。
最後に忘れないようにバッテリーのコネクタを接続して裏蓋を閉めます。
さいごに
これで、SSDが故障したMacBook Air early2015の内蔵SSDを市販のM.2 SSD 500GBに物理的に交換することができました。次回はSSDをフォーマットしてmacOSをインストールしてみます。