手持ちのMacが突然起動しなくなりましたので、別のMacを使い、USBからインストールできる
「macOSのインストール用USB」を作成して使ってみました。
この記事では、macOSをダウンロードして、High Sierra〜SonomaのmacOSのインストール用USBを作成する方法と、intelCPU搭載Macでの使い方をご紹介します。
macOSをダウンロードする方法
macOSを公式にダウンロードするにはApp Storeを使います。
macOSをダウンロードするには、そのmacOSがそのMacに対応している必要があります。対応していなければダウンロードできません。
下記のリンクからmacOSをダウンロードできます。
Ventura以降のインストール用USBを作成するには、El Capitan以降がインストールされている必要があります。
ダウンロードされたmacOSは、「アプリケーション」フォルダに入ります。ダウンロード後に自動でインストーラが開いてもインストールせずに取っておきます。
USBの記録メディアをMacに接続
HDD、SSD、SDカード、USBメモリなどの記録メディアをMacに接続します。記録メディアはフォーマットしますので、中にデータがあれば別の場所に移動しておきます。
記録メディアの容量はダウンロードするMacOSにもよりますが、16GB〜32GB程度必要です。今回は手持ちのSAMSUNG SSD 120GBを使用しました。
記録メディアをフォーマットします。
ディスクユーティリティで使用する記録メディアを選び、上のツールバーの「消去」を選択します。
ポップアップが表示されますので、フォーマットは「Mac OS拡張(ジャーナリング)を選択します。名前は任意で構いませんが、このあとのターミナルで使用するので覚えておきます。ここでは MyVolume にしておきます。最後に右下の「消去」をクリックするとフォーマットが開始されます。
ターミナルを使う
上記でフォーマットした記録メディアをMacに接続したまま「ターミナル」アプリを開きます。
コマンドを入力して「return」キーを押します。
コマンドは、ダウンロードしたmacOSによって異なりますので、次の項目から選びコピペします。
SSDの名前が MyVolume でない場合は、 MyVolume の部分をその名前で置き換えます。
パスワードを求められたら管理者パスワードを入力して「return」キーを押します。この時、パスワードは画面に表示されません。
ボリューム消去を開始するには「Y」キーを押すように指示があるので、「Y」キーを押して「return」キーを押します。
ターミナルからのアクセスを求めるポップアップが表示されるので、「OK」をクリックするとインストールが開始されます。
しばらくしてインストールが完了すると最後にコンピュータ名が表示されます。
インストールが完了したSSDのアイコンは、インストーラーの名前に変わっています。
これでmacOSのインストール用USBの完成です。
ターミナルに入力するコマンド
ターミナルに入力するコマンドは、下記からダウンロードしたmacOSを選びコピペします。
MyVolume の部分の名前が違う場合はその名前に置き換えます。
sudo /Applications/Install\ macOS\ Sonoma.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ macOS\ Ventura.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ macOS\ Monterey.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume
macOSのインストール用USBの使い方(intelCPU搭載Mac)
macOSのインストール用USBを使うには、そのMacがそのmacOSに対応している必要があります。
Macの電源が切れた状態でmacOSのインストール用USBをMacに接続します。
電源ボタンを押した直後に「option」キーを長押しして、写真のようなインストーラが表示されたらoptionを離し、接続するWi-Fiを選択してパスワードを入力します。Macの認証などでインターネットが必要になります。※Apple シリコン搭載モデルの Macは操作が異なります。
macOSユーティリティが起動しますので、「MacOSインストール」をクリックします。
MacOSのインストーラが表示されますので、「続ける」をクリックします。
ソフトウェアの使用許諾契約の条項に同意して、
「macOS〇〇は、ディスク"〇〇"にインストールされます。」と表示されますので「インストール」をクリックします。あとはインストールが完了するまでしばらく待ちます。
無事にmacOSのインストールが完了したら「ようこそ」画面になります。
さいごに
macOSのインストール用USBを作っておけば、macOSをダウンロードする時間を省けますし、複数のMacにインストールする時など毎回毎回ダウンロードしなくて済むので便利です。またOSユーティリティからインストールできない場合などにも使えます。