iPhone Xのディスプレイ(フロントパネル)を自分で交換する方法をご紹介します。
iPhone X交換用OLEDディスプレイ
iPhone XのディスプレイはOLED(有機EL)の為、LCD(液晶)では無くOLEDを選びましょう。
iPhone Xの分解に使用する主な道具
iPhone7以降、iPhoneの分解には特殊なY字型ドライバー「特殊精密ドライバー Y000」が必須になります。
文字にそれぞれ商品リンクを貼ってますのでチェックしてみて下さい。
左から
・アネックス(ANEX) 精密ドライバー 時計用 +00 No.76
・エンジニア 精密特殊ドライバー ペンタローブネジ用 DAP-01
・分解工房 特殊精密ドライバー Y000
・uxcell 携帯修理用ツールSpudger iPhone対応 ツールキット ツールスパッジャー4本
・エンジニア ESDピンセット 先細曲がりタイプ PTZ-43
・iSclack【iPhone5~6S対応オープニングツール】分解工房オリジナルロゴ版
iPhone Xのフロントパネルの外し方
まずはフロントパネルを外します。
iPhone Xのフロントパネルの外し方は、こちらの記事でご紹介しています。
iPhone Xのディスプレイ交換方法
iPhone Xの「Face ID」のセンサーは、iPhone 8までの「Touch ID(ホームボタン)」と同様に、iPhone本体とペアリングされています。
そのため、iPhone Xのディスプレイ交換は、フロントパネルの上部にある、「イヤースピーカー」と「フロントセンサーアセンブリ」が一体になったパーツを新しいフロントパネルに移植する必要があります。
センサー類は、取り外しや、取り付けの際にダメージを与えてしまったり、正しく取り付けられなかった場合、Face IDが機能しなくなるので最新の注意が必要です。
イヤースピーカーとフロントセンサーアセンブリを外す
イヤースピーカーを固定している3つのY000ネジを、特殊精密ドライバー Y000で外します。ネジは赤丸、緑丸、青丸で長さが違います。
ネジを外したらイヤースピーカーを持ち上げ、矢印の方向に倒します。
【注意】組み立てる際は、3つのY000ネジのうち、緑丸のネジは、金属パーツは、矢印の部分が上になるように、ピンセットなどで固定してネジを締めます。
イヤースピーカーが倒れたら、四角の部分のセンサーをフロントパネルから外します。センサー類を外す時に、ダメージを与えないよう、細心の注意をが必要です。
ヘラをマイク部品の下のフレックスケーブルの間に差し込み、矢印の方向に剥がします。
環境光センサーを、ヘラかピンセットで掴んで手前に剥がします。
近接センサーと投光イルミネーターを外します。
僕は矢印の部品とフレックスケーブルの間にヘラを入れて外しましたが、剥がす必要はありません。
近接センサーと投光イルミネーターの部品を矢印の方向に剥がします。
イヤースピーカーとフロントセンサーアセンブリが外れました。
あとは、新しいフロントパネルに、イヤースピーカーとフロントセンサーアセンブリを逆の手順で取り付けます。センサー類は位置がズレないようにきちんと装着します。
さいごに
iPhone Xのディスプレイ交換は、Touch IDやバックプレートの移植は無くなりましたが、Face ID用のセンサー類のケーブルが複雑になりました。これらのケーブルは破損しやすく、取り付けの際、センサーがズレるとFace IDなどが作動しなくなるので、細心の注意が必要です。
iPhoneの分解や自己修理は、Appleの保証を受けられなくなります。そして故障や不具合の原因にもなります。試される方は自己責任でお願いします。
iPhone Xの交換用ディスプレイは、iPhone Xと同じOLED(有機EL)と、低コスト版のLCD(液晶)の2種類があるようです。iPhone Xは、OLED(有機EL)なので、iPhone Xと同じ画質を求めるならOLEDを選びましょう。
iPhone X交換用OLEDディスプレイ↓
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