iPhone8のディスプレイを自分で交換する方法をご紹介します。
ディスプレイの交換は、フロントパネルに付いてる各種パーツを取り外し、新しいフロントパネルに取り付ける必要があるので、バッテリー交換よりも難易度が高くなっています。
そしてiPhone6s以降、耐水シーリングがあるため、開けるのも難しくなりました。しかし道具を揃えて手順通りに行えば、十分自分で交換することが可能です。
iPhone8のバッテリー交換はこちら↓↓↓
他のシリーズのiPhone修理記事はこちらで紹介しています↓↓↓
iPhone8交換用ディスプレイ
iPhone8のディスプレイは、Amazonなどで購入できます。
付属になってる工具は頼りない場合が多いので、しっかりとした工具を購入すると安心です。当ブログでご紹介してる工具はおすすめです。
iPhone8の分解に使用する道具
iPhone7から、特殊なY字型ドライバー「特殊精密ドライバー Y000」が必須になります。iPhone8から「FLATPLUSドライバー」かマイナスドライバーも必要です。
文字にそれぞれ商品リンクを貼ってますのでチェックしてみて下さい。
左から
・アネックス(ANEX) 精密ドライバー 時計用 +00 No.76
・エンジニア 精密特殊ドライバー ペンタローブネジ用 DAP-01
・分解工房 特殊精密ドライバー Y000
・uxcell 携帯修理用ツールSpudger iPhone対応 ツールキット ツールスパッジャー4本
・エンジニア ESDピンセット 先細曲がりタイプ PTZ-43
・iSclack【iPhone5~6S対応オープニングツール】分解工房オリジナルロゴ版
iPhone8のフロントパネルの外し方
作業を始める前に、念の為iPhoneのバックアップを取り、電源を切ります。
バッテリーは事前に25%以下まで消費させておきます。残量が多ければ、万が一バッテリーに穴が空いた時に発火の恐れがあります。
はじめに、iPhone下部にある星型のネジ(ペンタローブネジ)を外します。このネジは特殊な形状なので専用の星型ドライバーが必要です。
フロントパネルを外す前の確認です。
フロントパネルの右側にはケーブルが2箇所繋がっているので、ヘラなどを深く入れたり、開きすぎたら切れてしまうので注意が必要です。
上部にはツメが2箇所あるので、ホームボタン側から開きます。
iPhone8は、フロントパネルと本体の間に耐水シーリングがあるので、ホームボタン側の周囲を、iOpenerや、ドライヤーなどで温めてシーリングを柔らかくすると開きやすくなります。
フロントパネルを開けるには、iSclackなどのオープニングツールを使えば吸盤だけを使うより楽に開きます。
iSclackは、吸盤をホームボタン側に挟みます。
画面が割れていて開きにくい場合は、付属のシールか、テープなどを貼ります。
iSclackなどのオープニングツールがない場合は市販の吸盤を使います。
iPhone6までとは違い、iPhone分解工具のセットになってるような小さな吸盤では硬くて開きません。
写真のような強力な吸盤フックが必要です。ホームセンターなどで200円代で売ってます。
ホームボタン側に吸盤を付けます。そして背面にも吸盤を付けて両手で慎重に引っ張りますが超硬いです。勢いよく開きすぎてケーブルが切れないか心配になります。
写真はiPhone7
フロントパネルを開ける時、このようなヘラだと深く入りすぎないので安心です。
吸盤を使って少し開いた隙間にヘラを入れてシーリングを外しながらこじ開けてゆきます。
上部にはツメがあるので、上部以外の周囲を剥がします。
上部以外の周囲が剥がれたら最後に上部を下方向にひねって外します。
上部のツメが外れたら、本を開くように右側に開きます。
この時はまだ矢印の位置でケーブルが繋がっているので、完全には開きません。写真のように支えがあると作業がしやすく安全です。
+ネジを外し、金属プレートを外します。ネジは丸の色によってサイズが違います。
バッテリーのコネクタを外して折り曲げておきます。こうすると通電してトラブルになることを防げます。
フロントパネルから伸びてるケーブルのコネクタを外します。
さらにもう1本のケーブルのコネクタを外します。
3箇所の+ネジを外し、金属プレートを外します。
フロントパネルから伸びているケーブルのコネクタを外します。
iPhone8のフロントパネルが外れました。
iPhone8のフロントパネルのパーツの外し方
iPhone8のフロントパネルが外れたら、フロントパネルに付いてるパーツを外します。
新しいフロントパネルには、すべてのパーツが付いてるわけではないので、元のiPhone8のフロントパネルから、
フロントカメラ、イヤースピーカー、ホームボタン/Touch ID、バックプレートなどのパーツを取り外し、新しいフロントパネルに取り付ける必要があります。
フロントカメラ、イヤースピーカーを外す
フロントカメラとイヤースピーカーを固定してる金属プレートの+ネジ5箇所を外します。
ネジは丸の色によってサイズが違います。
金属プレートを外します。
フロントカメラを持ち上げ、イヤースピーカーを外します。
赤線部分のフロントカメラのケーブルを外していきます。
まずは、赤線部分が接着されているので剥がします。
スパジャーなどのヘラで慎重に剥がします。ドライヤーで温めると剥がしやすくなります。
最後に赤線部分の埋め込まれた近接センサー部分を持ち上げて外します。
フロントカメラ、イヤースピーカーが外れました。
必要があれば、フロントカメラのクリアパーツも外します。
ホームボタン/Touch IDを外す
ホームボタンを固定している金属プレートのYネジを外します。
金属プレートを外します。
ホームボタンのコネクタを外します。
この部分は、下のコネクタを押さえながら、上のコネクタを持ち上げ外します。
コネクタが外れると、貝が開いたようになります。
ホームボタンのケーブルは両面テープで張り付いているので、矢印の方向に慎重に剥がします。ドライヤーで温めると剥がしやすくなります。
ホームボタンは裏側から表側に向かって押し出すように外します。ケーブルが剥がれたら、ホームボタンを裏側から表側に向かって押し出すように外します。
ホームボタンを表側へ抜きます。
バックプレートを外す
バックプレートの周囲6箇所のYネジを外します。
赤線の部分が両面テープで張り付いてるので、ヘラで剥がします。ドライヤーで温めると剥がしやすくなります。
バックプレートが外れました。
これでディスプレイのすべてのパーツが外れました。
あとは逆の手順で、新しいディスプレイにこれらのパーツを取り付けます。
さいごに
iPhoneのディスプレイは交換は、元のiPhoneのフロントパネルからカメラ、ホームボタンなどの各種パーツを移植する必要がありますが、工具が揃っていて説明通りに行えばそれほど難しくはありません。
自分でiPhoneのディスプレイを交換すれば、格安で済みますが、失敗するリスクもあります。
僕は一度、フロントパネルを開ける時に、吸盤を使用したら勢いがつきすぎてケーブルが切れてしまいました。
なので自身のない方は、iSclackなどのオープニングツールの使用をお勧めします。
iSclackはフロントパネルが完全には開かない仕組みになっているので断線の心配はありません。
また、iPhone8には耐水機能ありますが、開封することにより、耐水機能がなくなります。
このようなiPhoneの分解や自己修理は、Appleの保証を受けられなくなります。そして故障や不具合の原因にもなります。試される方は自己責任でお願いします。
他のシリーズのiPhone修理記事はこちらで紹介しています↓↓↓