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iPhone Xの充電速度を、30Wの高速充電対応の充電器、2.4Aの急速充電対応の充電器、iPhone付属の1Aの充電器の3種類を使って検証してみました。

iPhone X、8/ Plusには新たにワイヤレス充電の機能が加わり、楽な充電方法が選択できるようになりました。
しかしその便利なワイヤレス充電の陰で、新たに充電の機能がパワーアップしました。

iPhone6以降のモデルは急速充電に対応しており、付属の充電器(1A)ではなく、別売りの急速充電対応の充電器(2A以上)を使うことにより、より早く充電することができました。
参考記事↓↓↓

iPhone X、8/ Plusからは、その充電機能がパワーアップしてより高速に充電することが可能になりました。
iPhone X、8/ Plusの高速充電は、Appleの公式ページによると「30分で最大50%充電」と掲載されています。

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本当にiPhone X、8/ Plusを30分で50%も充電できれば、朝起きたら充電が無くても、家を出るまでに十分充電ができます。

ただし、iPhone X、8/ Plusを「30分で最大50%」高速充電するには、条件があるようです。

以下、Appleの公式サイトより

iPhone Xの試作ハードウェアとソフトウェア、Apple USB-C電源アダプタ(29WモデルA1540、61WモデルA1718、87WモデルA1719)アクセサリを使用し、2017年8月にAppleが実施したテスト結果によります。高速充電のテストは、バッテリーを完全に消費したiPhoneハードウェアを使って実施しました。充電時間は環境条件によって変わり、実際の結果は異なる場合があります。

つまり、iPhone X、8/ Plusを「30分で最大50%」高速充電するには別売の充電器が必要です。

必要なのは、

Apple USB-C - Lightning ケーブルと、

Apple 29W/61W/87W USB-C 電源アダプタもしくは、
USB Power Delivery (USB-PD) に対応する、互換性のある他社製の USB-C 電源アダプタ

以上のケーブルと充電器があり、条件が合えば、iPhone X、8/ Plusを「30分で最大50%充電」することが可能とあります。

本当に「30分で最大50%充電」することが可能なのか、ケーブルと充電器を購入して試してみました。

※記事執筆現在、Apple 29W USB-C 電源アダプタは、30W仕様に置き換わっています。MacBookに付属の充電器のみ29Wがあるようです。

iPhone X、8/ Plusを「30分で最大50%」高速充電するのに必要なもの

Lightning USB-Cケーブル

まずは、USB Power Delivery (USB-PD) に対応するLightning USB-Cケーブルです。
サードパーティー製もいろいろ出回ってますが、レビューで「高速充電ができなかった」ということもよくあるみたいで、不安なので僕は確実なApple純正を購入しました。
Apple Lightning USB-Cケーブル 1m/MK0X2AM/A
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ケーブルは、通常のLightning - USBケーブルと比べ、1.5倍ぐらい?太めです。
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端子部分は安価なサードパーティ製と比べ、しっかりとした作りです。
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30W USB-C高速充電器

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Apple純正の、29Wもしくは30Wの USB-C電源アダプタは高額なので、今回はお手頃価格であるAnker製の30W USB-C電源アダプタを購入しました。

Anker PowerPort Speed 1 PD30 (30W USB-C急速充電器)【折り畳み式プラグ/急速充電/Power Delivery】Galaxy S9, Xperia XZ1 その他USB-C機器対応

正面にはUSB-Cコネクタが1個のみです。
通電確認用のLEDランプが正面上部にあります。
背面のACプラグは回転格納式です。
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質感はただのプラスチックです。
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30W充電器でiPhone Xの充電速度を計測

充電が空の状態のiPhone Xを繋ぎ、計測を開始。
約1分で起動しました。
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結果はなんと、30分で51%も充電できました!!
Appleの公式ページの記載通りです。
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このままフル充電になるまで、30分おきに計測してみます。結果は後述しています。

手持ちの他の充電器の充電速度も気になったのでついでに計測してみました。

iPhone付属の1Aの充電器

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iPhone付属の1Aの充電器は起動までに約2分30秒もかかりました。
そして充電は、30分で19%の充電でした。そして50%までは76分かかりました。

2.4Aの急速充電器

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こちらは、僕がいつも使っている2.4Aの急速充電器です。

Anker PowerPort 4 (40W 4ポート USB急速充電器) 【急速充電 / iPhone&Android対応 / 折畳式プラグ搭載】(ホワイト)

起動は約1分20秒。
充電は、30分で37%の充電でした。そして50%までは46分かかりました。

しかし、中盤(40〜70%ぐらい)は充電速度があがり、60分では30Wの高速充電器とほぼ同じの充電量になりました。

もしかしたら、30Wの高速充電器の方が中盤が遅いのかもしれません。

※当記事では、3種類の充電器の区別を、30W、2.4A、1Aと表現しています。専門的にはこの区別の仕方が合っているのか分かりませんが、商品としての違いを分かりやすく表現しています。ご了承ください。

まとめ

3種類の充電器の充電速度の違いを表にまとめました。
使用した機種はiPhone Xです。
ただし、結果はあくまで僕の環境での場合なので、違うiPhoneや環境では結果が異なる場合もあります。参考までにしてください。

0%から50%までの充電時間

充電量 30W 2.4A 付属(1A)
50% 30分 46分 76分

30分ごとの充電量

充電時間 30W 2.4A 付属(1A)
起動 1分 1分20秒 2分30秒
30分 51% 37% 19%
60分 72% 70% 38%
90分 86% 89% 56%
120分 97% 98% 75%
180分 100% 100% 99%

結果は、30Wの高速充電対応の充電器は、充電がゼロから中盤までは超早く、付属の充電器の約2.5倍のスピード、2.4Aの急速充電器では約1.5倍のスピードで充電されました。

しかし、中盤以降は30Wの充電器と2.4Aの充電器の差はほとんどなくなりました。付属の充電器との差はかなりあります。

30Wの充電器は、充電がほとんど無い状態から早く充電したい場合には有効です。
また、MacBookシリーズのUSB-C充電器、Apple 29W(30W)/61W/87W USB-C 電源アダプタをお持ちの方は、ケーブルだけ用意すれば高速充電ができるので、ぜひお試しください。

今回使用した商品はこちらです

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